注射で得られるメリット

注射

元来薬は毒である

アンチエイジング施術の中でも、シワ取り施術においてはボトックス注射が有名です。ボトックスには筋肉を動きにくくする作用があるため、眉間周辺の筋肉に注射すると眉毛を寄せられなくなり、その結果眉間のシワを軽減できます。目尻に表情ジワができるのも筋肉の力が強いからなので、筋肉の力を緩めてあげると、シワの軽減が可能です。強い筋肉によってシワができる部位に注入しておけば、将来的に刻まれるであろうシワも予防できます。20代の内から注射しておくのがベスト、と言う医師もいるくらいです。ボトックスが注射できる部位は様々ありますが、美容面と機能面でメリットを得られるのが咬筋です。咬筋は歯軋りをする人が張りがちな筋肉で、顔が大きくなってしまうことがよくあります。でもボトックスを注射することで、美容面では小顔効果が、機能面では歯軋り解消を得られます。実際に歯軋り治療としてボトックスを導入している歯科医もいるくらいです。咬む力が弱められるので、歯が磨り減るリスクや顎関節症のリスクを軽減できる一石二鳥と言える治療です。ボツリヌストキシンを有効成分とするボトックスは、神経伝達物質の一種であるアセチルコリンが伝わるのをブロックする働きがあります。原料は低酸素状態に陥ると自然界最強の毒素を生み出す、ボツリヌス菌という泥砂中に住む菌です。生物兵器として使用される危険性があるため、製剤の取り扱いには厳重注意が必要です。しかし、生物兵器が作れるほどの量を医療機関で仕入れられませんし、注射に使用されるのは微量ですから、恐ろしいことはありません。ボトックスが国内で医薬品として認可されたのは1997年のことですが、美容治療では1980年後半から既に使われていました。安全性は確立されており、適切な量を適切な筋肉に注入すれば、副作用や失敗が起きることはほとんどないです。主に心配される副作用は過度な筋肉の脱力で、例えば笑顔を作る筋肉が過度に脱力してしまうと、笑っているつもりでも笑顔になっていない状態になります。このような状態は困るでしょうが、注入後2週間くらいをピークに徐々に効果が薄れていくので、それほど心配することはありません。